1970年代、新井薬師の蚤の市で琅カン斎作と思われる壁掛けを掘り出し(網代編み90センチ四方の平物)
嬉しさのあまりその足で千駄木の小カン斎の自宅へと鑑定に押しかけた私に、
氏は一言『父の作ったもの』と言い放ちそのまま奥へ入り二度と出てきませんでした。
なんと愛想の無いと思いましたが、礼を欠いたのは私の方と気が付き、
数日掛けて埃を取り、手入れをし、綺麗にした上で箱まで作り『手入れの仕方を教えて欲しい』と再訪すると、
作品を見た先生は奥へと招き入れ、お茶とお菓子付きで箱書きをしてくれました。
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二の字平金方形竹盛器
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瓢形花籠(銘 富士三逢来の一)
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竹御志ほり入 二客
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松葉編白錆花藍
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