ボストン美術館を訪問し、東洋美術担当の、
サラ・カーティス氏に案内されて日本美術を見ていた私の目に、
見慣れた葡萄の絵が突然飛び込んで来ました。
天龍道人の描いた作品です。
与謝蕪村の『柳提渡水』屏風や、尾形光琳の『松島図』屏風と共に、
我が家にもある葡萄の絵が展示されていました。
驚きと共に見た絵は、長崎画風な葡萄だが細い巻き蔓を書でも書くように筆を使い、
墨の濃淡による平塗りで描かれたものでした。
高名な画家たちの作品の中にあっても其処には独特な世界がありました。
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葡萄之図
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葡萄之図 双幅
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